地域で育てて、大切に食べる!カーボンニュートラルにつながる「地産地消」
北九州市にある「ひびき農園」にやってきたにーこちゃんたち。農園の近くにある幼稚園の子どもたちと一緒に、野菜の収穫体験に参加したよ。
こんなにたくさんジャガイモが収穫できたよ!楽しかったけど、野菜を育てたり、収穫したりすることは大変な作業なんだね。
そうじゃな。自分たちが暮らす地域で収穫した食材を、自分たちでおいしく食べることを"地産地消"というんじゃ。地産地消は地球に良いことがたくさんあるんじゃよ。
人と自然の共生を目指す「ひびき農園」ってどんな場所?
地産地消は、カーボンニュートラルにつながっているんだって。そこで、ひびき農園を整備するひびきエル・エヌ・ジー株式会社の宇佐見亮さんと中川七星さんに、詳しく教えてもらったよ。
にーこちゃん、こんにちは。今日は「ひびき農園」に遊びにきてくれてありがとう。ここは、ひびきエル・エヌ・ジー株式会社が整備している農園なんだよ。
ひびきエル・エヌ・ジーは、野菜をつくる会社なの?
私たちは、環境にやさしい天然ガスを都市ガスとしてみんなのもとへ届けながら、人と自然が支え合う社会を目指している会社なんだ。ひびき農園は、人と自然の共生を形にするために作られたんだよ。
今日はジャガイモやニンジンを収穫したけど、ほかにも野菜を育てているの?
にーこちゃんが掘ってくれたジャガイモやニンジン以外にも、玉ねぎやさつまいも、大根など1年を通していろんな野菜を育てているの。近くの幼稚園の子どもたちと一緒に、植えたり収穫したりの体験も行っているんだよ。
収穫した野菜はどうするの?
参加した幼稚園の子どもたちにはもちろん、北九州市の「子ども食堂」を通して地域の子どもたちにも食べてもらっているよ。大切に育てた野菜だから、おいしく食べてくれているとうれしいなぁ。
どうして、地産地消がカーボンニュートラルにつながるの?
地産地消が地球に優しいのはどうしてなの?
地域で収穫した食材をその地域で食べることで、野菜を運ぶために飛行機や船を使わないですむし、同じ地域だったらトラックで運ぶ距離も短くてすむから、輸送にかかる燃料や二酸化炭素の排出量を減らすことができるんだ。
自分たちの暮らすまちで育った野菜だと、大切に食べたくなっちゃうね!
そうだね。それに自分たちで苗を植えたり収穫を体験したりすると、もっと大事に食べようって思うよね。食べ残した食材を捨てたりする時にも、二酸化炭素が発生するから、食材を無駄にしないことも大切なんだ。
野菜の育て方で、カーボンニュートラルにつながる工夫はできるの?
もちろんできるよ!僕たちは、農園の近くにある北九州市立響灘緑地(グリーンパーク)で飼育されているカンガルーのフンを肥料に使っているんだ。
えぇ〜⁉︎カンガルーのフンがどうして、カーボンニュートラルにつながるの?
肥料のなかには、製造の過程で二酸化炭素を排出する化石燃料を利用するものがあるんだ。でも、カンガルーのフンと畑の周辺で刈り取った雑草を混ぜ合わせると、自然に優しい肥料ができるんだよ。
それに、肥料の材料も地域のものにこだわれば、野菜と同じように運ぶ時に使うエネルギーを減らすこともできるね!
おわりに
野菜や肉、魚を買うときは、できるだけ地元の食材を選んでみよっと。それから、大切に育てられた食材だから、これからは残すことなく食べたいな。
そうじゃな。地元の食材を選んで食べ残さず、ゴミを減らせば、暮らしやすい社会につながっていくはずじゃ。