トップメッセージ

株主のみなさまへ

西部ガスホールディングス株式会社 代表取締役社長 道永 幸典

 当社グループは、事業環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、グループとして更なる飛躍を図るため、2021年4月よりホールディングス体制へ移行しました。これにより、グループ全体最適の視点で経営資源の最適配置や各事業に対するガバナンスの仕組みを一層強化してまいります。

 当社グループを取り巻く事業環境は、電力・ガス小売全面自由化によるエネルギー間競争の激化などにより一層厳しさを増しております。そのような中、グループ中期経営計画「スクラム2022」の着実な実行を通して、グループ価値の更なる拡大を図るとともに、より強固なお客さまからの信頼を獲得していくことで、当社グループの持続的な成長を実現しうるよう、グループの総力を結集し、以下の経営課題について着実に対処してまいります。

1. エネルギーシェアの拡大

 都市ガス、LPG、LNG、電気など、お客さまの快適なくらしや社会に不可欠なエネルギーをお客さまのご要望に応じて最適に組み合わせて提供し、お客さまが使用されるエネルギーのトータルシェア拡大を図ってまいります。また、競争環境が厳しさを増す中、これまで以上にお客さまとのつながりを強めて更なる関係の深化を図れるよう、従来のエネルギー供給に加え、お客さまのご要望をくみ取った魅力ある付加価値サービスの充実に努めてまいります。

 特に、当社グループの中核をなすガスエネルギー事業に関しましては、豊富な潜在需要を有する業務用分野の開拓に一層注力し、産業用需要を中心として、重油などの燃料を使用されているお客さまに対して、省エネ性、環境性などに優れた都市ガス、LPG、LNGなどを総合的に提案していくとともに、お客さまの事業内容やエネルギーに関するご要望に対応したソリューション提案を推進してまいります。

 家庭用分野におきましては、柔軟かつ低廉な料金プランによる価格面での訴求に加え、引き続き家庭用燃料電池エネファームをはじめとしたガス機器の普及拡大や電気とガスのセット販売を推進してまいります。また、まちづくり・再開発・建物建設といった不動産開発事業などにおいて、計画段階から、ディベロッパーさま・ハウスメーカーさまなどに対してグループのソリューション力を活かした提案をしていくなど、お客さまのビジネスそのものに貢献し、当社グループを真のパートナーとして選んでいただくための取り組みを推進してまいります。

2. お客さまの安全・安心と安定供給体制の更なる強化

 エネルギー事業者として最大の責務であるお客さまの安心・安全の確保につきましては、ガス生産設備及び供給設備の災害対策やセキュリティの向上はもとより、お客さま設備の安全対策の確実な実施に加え、当社が提供する各種エネルギーをお客さまが安心してご利用いただくための取り組みを一層強化してまいります。

 また、ひびきLNG基地を中核とした強固なガス生産供給基盤の整備を継続するとともに、大規模な災害などにおいて早期復旧を可能とする防災拠点の整備を進めるなど安定供給体制の更なる強化を図ってまいります。

3. ガスエネルギー以外の事業の拡大

 ガスエネルギー事業を引き続き推進しつつ、ガスエネルギー以外の事業の拡大にも注力し、将来に亘る安定的なグループ収益の確保に向けた取り組みを加速してまいります。具体的には、多くのグループ事業とのシナジー効果が期待できる不動産事業をガスエネルギー事業に次ぐ収益の柱として成長させてまいります。

 また、ひびきLNG基地の立地条件の優位性や拡張性を活かし、当社グループがこれまでに培ってきたLNG事業のノウハウを活用できる国際エネルギー事業の拡大も図ってまいります。このような不動産事業や国際エネルギー事業など成長を見込める分野を中心に、積極的な投資を実施してまいります。更には、ベンチャー企業をはじめとする成長企業などへの出資・支援を実施していくなど、当社グループの強みと経営資源を最大限活用しながら、新たな分野での事業についても積極的に推進してまいります。

4. グル―プ経営基盤の強化

 事業環境の変化に適切かつ迅速に対応し、エネルギー自由化の時代に適応した強靭なグループ経営基盤を構築するため、新たなグループ事業体制への移行後もグループ全体の企業価値向上に資する取り組みを強化してまいります。具体的には、西部ガスホールディングスが中心となりグループ事業の連携やガバナンスの強化を図るとともに、間接業務などグループ全体の効率化を進めます。

 また、最新のデジタル技術を活用した、新たな価値の創出や業務の効率化・高度化を図るとともに、グループ内における人事交流や、専門的な知識・経験を有する人材の積極的な採用を実施することなどによって、グループ全体としての生産性の向上や組織の活性化に取り組んでまいります。

 以上の経営課題への着実な対処により、事業の健全な発展に邁進するとともに、株主のみなさまやお客さまからの信頼にお応えし、地域社会とともに発展していく企業グループを志向してまいる所存であります。

 株主のみなさまには、格別のご理解を賜りますとともに、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申しあげます。

2021年4月

代表取締役社長 道永 幸典

関連情報