2024.03.22
13名のソウゾウプランナーが新たに誕生!「ソウゾウ大学」の出会いとつながりが挑戦する力に
昨年スタートした、西部ガスグループの未来を担う未来ソウゾウ人財を育成する「ソウゾウ大学」。2年目となる今期も、2023年8月から12月までの5カ月間を経て、新たに13名のソウゾウプランナーが誕生しました。
ソウゾウ大学の詳細はこちらの記事をご覧ください。
西部ガスグループ初の企業内大学「ソウゾウ大学」。第2期となる今回も、たくさんの個性的なアイデアが提案されました。第1期生の活躍を見て自ら手を挙げた第2期生たちの声を通して、今期のソウゾウ大学を振り返ります。
まず、今期誕生したソウゾウプランナーのみなさんをご紹介します。
※受講生(ソウゾウプランナー)の名前は、ソウゾウ大学でのTACネームです。
全9回のプログラムでは、さまざまな分野でビジネスを展開される3名の講師(下記プロフィール参照)を招いての「有識者セッション」も実施。事業検討に大切なノウハウや実体験を学ぶ貴重な機会となりました。さらに、有識者セッションやインプット講座で学んだ課題設定力や企画力を実践するため、宗像市にある「日の里団地」を舞台にフィールドワークを実施。課題設定から事業提案に至る一連の流れを実践で体験したうえで、最終プレゼンテーションに向けてチームでアイデアを磨いてきました。
各チームがこれらの学びを活かして全力で臨んだ最終提案では、どのチームも熱意と工夫に溢れた提案をぶつけ合い、去年に勝るとも劣らない熱戦となりました。
最終プレゼンテーションで渾身のアイデアを発表した受講生の皆さん。最優秀賞として、Dチームが呼ばれると、ぱっと顔を上げたチームの4人には喜びの表情が浮かんでいました。
また惜しくも優勝とはならなかったものの、アイデアが高く評価されPoC(実現可能性の調査・検討)へ向けた検討が行われることが決まったCチームをはじめ、他のチームも悔しさはのぞかせながらも、お互いの健闘を讃え合う清々しく温かな雰囲気にあふれていました。
勇気が出ず一歩を踏み出せなかった後悔を糧に
見事最優秀賞に選ばれたDチームの4人にソウゾウ大学の受講を振り返ってもらい、ソウゾウ大学の入学を決めたきっかけや、実際に受講してみての感想・学びをお聞きしました。
―あにゅみん:私がソウゾウ大学を受講しようと思った理由は2つあります。まずは普段関わることのないようなさまざまな分野の人たちとの交流を通じて、物事を多方面から捉える力を持ちたいと思ったこと。もうひとつは、今の業務を初めて3年目を迎え「本当にこのままでいいのかな」という気持ちがあって、何かがむしゃらになって成し遂げてみたいと思い始めていたからです。
―のっぺ:僕は、上司から「ソウゾウ大学を受けてみないか?」って誘われました。正直、とまどいはありました。人前で話すことやグループディスカッションって苦手で......。でも若いときに挑戦することで、何か変わるかもしれない。とりあえず応募してみようって思ったんです。
―ソウゾウ大学では普段顔を合わせる機会が少ないメンバーとチームになるわけですが、チームづくりで大変だったことはありますか?
―バンバン:苦労したことと言えば、普段の活動拠点が異なり、リアルで集まれる機会が少なかったこと。オンラインでは伝わりづらいし進まないし。リアルに会った方がいいなと思って、思い切って事務局に相談し、油山での研修時にチームそろって前泊させてもらいました。
―あにゅみん:オンラインでのやりとは時間がかかることはもちろん、感情を読み取ったり、言い回しに気を使ったりとストレスに感じることもありました。だからこそ、相手の発言は一度受け止め、否定的なことは言わないように気をつけましたね。
―タカジーニ:ときには何も生まれない会議もあったりしたけれど、「今頑張れば、優勝できる!」と声を掛け合うことで、チームのモチベーションを維持できたことが良かったです。
―限られた時間のなかで、メンバー同士が議論を重ねて行う事業提案。物理的な距離以外にも壁にぶつかることは多々あったはずです。その際、どのように解決していきましたか。
―あにゅみん:とにかく直前までアイデアが固まらず、正直なところ、苦しい時間もありました。それでも、何日も話し合って、いろんな人に意見を聞きながらとにかく進むしかないと。結果、「やっぱりこれだ」って、全員の気持ちがノった瞬間からのスピード感がすごかった!それって、Dチームの潜在的な能力なのかなって思っています。
―ソウゾウ大学では、西部ガスグループが運営に携わっている「ひのさと48」がある日の里を舞台にした事業の検討・発表がプログラムに組み込まれています。事業の検討の仕方を実践的に学ぶ場ですが、「ひのさと48」でのフィールドワークを通した提案で学んだことはありましたか?
―あにゅみん:日の里でのワークでは、「アイデアをビジネスとして展開すること」を初めて検討しました。いいアイデアが出たと思っても、実際に収益に結びつくのか、協力してもらえる企業はあるのかなど、深く考えることが難しかったです。
―のっぺ:僕たちは廃棄野菜を漬物に加工して販売する提案をしました。そこでまず、地域の農家さんや野菜を販売されている方と直接話をすることにしたんです。
―タカジーニ:農家さんに話を聞くと、実は野菜の廃棄は想像より少ないことが分かり、一方で人手不足が課題になっていることを教えてもらいました。新たな課題に気がつくことができ、ヒアリングの重要性を実感しましたね。
―あにゅみん:日の里での経験が、最終提案時にとことんヒアリングを行うことにつながったんです。
仕事の付き合いではなく、仲間とのディスカッションで芽生えた「挑戦する気持ち」
―では、ソウゾウプランナーとして、今回の経験を、今後どのように業務に生かしたいですか。
―タカジーニ:ソウゾウ大学では、「なぜ」を深掘りしていく力を身に付けることができました。今後は、業務でも「なぜ」やるのかを深掘りして、必要なら業務改善を実施していきたいです。
―のっぺ:最初はディスカッションがとても苦手でしたが、どんなに細かい内容でもまず一言発してみることで議論が広がっていくことを実感し、発言する大切さが身に染みました。とりあえず挑戦しようという気持ちで受講したおかげで、学ぶ楽しさを体で覚え、新しいことにチャレンジする気持ちが芽生えたので、今後も挑戦する姿勢を大切にしていきたいです。
自分を変えたい・見つめ直したい方こそチャレンジを
修了後もコミュニティが継続されるのも、他にはないソウゾウ大学の魅力の一つ。運営に携わり、1期生と2期生を繋いだソウゾウ大学事務局の松尾聡大さん・内田ゆかりさんに話を伺いました。事務局の松尾さんは、1期生への感謝の思いを口にします。
―松尾:ソウゾウ大学では、同期でも同僚でもない新たなつながりが社内の雰囲気を変えていくことを期待しています。事務局としては反省することも多くありましたが、業務を調整してお悩み相談にかけつけてもらった1期生の皆さんの、心の大きさに助けられたことが多いと感じています。
また、今後は「ソウゾウプランナーのサポートも検討中」と教えてくれたのは、内田さんです。
―内田:ソウゾウ大学修了後も学びと挑戦意欲の感覚と意識を錆びさせないように、メンバーの交流や頭の体操ができる場を創りたいですね。職場、ひいては会社全体の課題発見・解決や挑戦の風土を醸成するリーダーとなってもらうために、私たちも頑張ります。
―事務局のみなさんにとっても、可能性を感じることが多くあったプロジェクトだったと思います。これから、どのような成果に繋げていきたいと考えていますか。
―内田:チャレンジする力を持ったソウゾウプランナーを多く輩出していきたいです。真の課題発見・解決に意欲的に取り組み、声をあげることを是とする風土を醸成していくことで、グループビジョン2030の実現に向けて大きな効果が得られると考えています。
―松尾:ソウゾウ大学での取り組みが社内の文化を少しずつ変えていき、最終的にはソウゾウ大学がなくとも、いろんなアイデアが生まれていく文化を作り、ソウゾウプランナーと同様の力を持った人財が自然に生まれる風土となることが、私たちの仕事のゴールなのかなと感じています。
―ありがとうございます。それでは最後に、Dチームから未来のソウゾウ大学生へ向けて、メッセージをお願いします。
―あにゅみん:受講するうちに、一見業務に関係ないことから多くが学べ、「誰のため」「何のため」に自分は働いているかが認識でき、仕事の向き合い方にも変化がありました。なんでこの仕事をしているんだろうって分からなくなった方、自分を変えたい・見つめ直したい方にこそ、チャレンジしてもらいたいです。
―タカジーニ:ソウゾウ大学を受講して、異業種で頑張る同世代の方に出会えたのは貴重な経験です。自分の知識の浅さを知り、学び続けないと置いていかれると実感しました。多くの人と接して、学ぶ機会にもなると思います。
―のっぺ:僕だけでなく、自分の限界ラインを設けてしまう人はいると思います。でもそれだと成長しない。ソウゾウ大学がきっかけとなり、仕事をする中でプラスになることに自分ももっと頑張って挑戦したいという気持ちが芽生えました。少しでもソウゾウ大学に興味がある人は、思い切って挑戦してほしいです。
―バンバン:後輩たちから「ソウゾウ大学でのチャレンジを見ています。実は私も興味があるんです」って声をかけられたことが何回かありました。僕たちの年代だとどんどん少なくなっていくけれど、出会いってとても大事。興味がある人はぜひチャレンジしてもらいたいです。
まとめ
1期生に続き、頼もしい人財を多く輩出したソウゾウ大学。ソウゾウ大学で得た学びと経験、そして仲間との出会いは、受講生の今後に大きな変化をもたらすことでしょう。新しい道を切り開くソウゾウプランナーへの扉は、いつも開かれています。改革意識を持って、未来をつくるために大胆に挑戦し続ける人財を生み出すソウゾウ大学。西部ガスグループでは、ソウゾウプランナーたちとともに「挑戦する文化」を作り、グループ一体となって豊かな未来のためにチャレンジを続けていきます。