メタメタすごいぞ、メタネーション!

MISSION

「メタネーション」。それは、CO2と水素から、都市ガスの原料となるe-メタンを作り出す技術。
もし、地域から回収したCO2でe-メタンを作ることができれば、e-メタンを燃焼させても地域のCO2が新たに増えることはない。
夢のカーボンニュートラル社会へ大きく前進する。
しかし、それは簡単なことではない。
それでも私たちは挑戦する。
美しい地球を守るために。カーボンニュートラル社会を
九州からリードしていくために。
だから応援してほしい。
みんなの思いが、私たちのエネルギーになる。

MISSION

WHAT'S NEW?メタメタ気になる新着情報

ABOUT PROJECTプロジェクト解説

メタメタ気になるでしょう?ぜひ読んでいってちょうだい!

メタ姉さん

e-メタンは、脱炭素達成の切り札!

CO2と水素から都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術「メタネーション」について解説した図。住宅や工場・発電所などかCO2を回収し、水素と合成して「e-メタン」を製造。都市ガスの主成分である「e-メタン」を、再び地域に供給する。e-メタンの利用によって排出されるCO2とが同等となるe-メタンの利用によって排出されるCO2とが同等となるe-メタンの利用によって排出されるCO2とe-メタン製造のために回収されるCO2の総量が同等となるため、大気中のCO2は増加しない。

メタネーションはCO2と水素から都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術で、大気中に排出されるCO2と非化石エネルギー由来の水素を原料として製造された合成メタンを「e-メタン」と呼びます。e-メタンの利用によって排出されるCO2とe-メタン製造のために回収されるCO2の総量が同等となるため、大気中のCO2は増加しません。これが、「e-メタンは脱炭素社会実現に向けた切り札」とされる理由です。

e-メタンはココがすごい!

  • 1熱需要の脱炭素化

    民生・産業部門の約6割を占める熱エネルギーの脱炭素化に貢献できます。

    民生・産業部門のエネルギー消費量の内訳を示した図。年間約9700PJの内、熱エネルギーは約60%、電力エネルギーは約30%、非エネルギー(原料)は約10%を占める。
    出典元:日本ガス協会HPGo! ガステナブル別ウィンドウで開く
  • 2既存のインフラと機器が活用可能

    ガス管をはじめとした強靭性の高い既存のガスインフラ設備はもちろん、お客さまが現在使用されているガス機器もそのまま活用できるので、社会全体で導入コストを抑制できます。

    既存のガス管の写真と、現在住宅・ビル・工場などで使用されているガスインフラ設備やガス機器がそのまま活用できる図。

メタ姉さん

これから私が説明するわ。
メタ姉さんと呼んでちょうだい!

社会実装に向けて、西部ガスが取り組むミッション!

早期の社会実装に向けて国内で行われているメタネーションに関する取り組みは、大きく二つに分けられます。
一つ目が既存技術の運転実証(サバティエ反応)と設備の大型化、二つ目がエネルギー効率向上のための革新的技術開発(SOEC共電解やハイブリッドサバティエなど)です。
そして、これらの技術開発と並行してe -メタンのサプライチェーン全体でのコストダウンにも取り組む必要があります。

原料調達のコスト低減への挑戦

原料となる水素「グリーン水素」は再生可能エネルギー由来の電力から作られるため、大量かつ安定的に調達するためにはどうしてもコストが高くなります。またCO2についても、遠方の工場から排出されるCO2を活用する場合に輸送コストがかかることも課題です。

地域資源の最適な組み合わせが可能にするe-メタン製造コストの低減

環境価値提供方法の確立への挑戦

地域のお客さまにe-メタンを広くご利用いただくためには、カーボンフットプリント(CFP)や原料の原産地証明などの環境価値証明の仕組み作りも必要になります。

e-メタンの環境価値を原産地証明形式で管理し、クリーンガス証書としてお客さまに提供

メタ姉さん

メタメタハードな
ミッションね…!!

メタメタすごい!九州独自の「地産地消モデル」

九州独自の、メタネーションの「地産地消」モデルについて示した図。地域の資源である水素と二酸化炭素を組み合わせ、メタネーション装置(12.5?/hで処理)を通して熱量調整・付臭を行い、都市ガスを製造。既存の都市ガス導管を利用してお客さまへ提供する。クリーンガス証書を発行された都市ガスを通して、環境価値の提供も行っている。また、地域資源である水素は、再生可能エネルギーから生まれた電気から水電解装置を使って取り出したものと、苛性ソーダ工場などで発生する複製水素から水素トレーラーを使って取り出したものがある。二酸化炭素は、ひびき基地ボイラーの排ガスからCO2分離回収装置を使って回収したものと、下水処理場などのCO2を液化CO2ボンベで取り出したものがある。

西部ガスをはじめとしたプロジェクトチームが掲げるのは、メタネーションの「地産地消」モデルです。九州は再生可能エネルギーの普及が進んでいる地域であり、余剰電力を活用して電解水素を調達しやすい土地柄。また、ひびきLNG基地のボイラー排ガスからCO2を分離回収することで、輸送コストと環境負荷を低減。地域から出る原料を積極的に活用することで、e-メタン製造コストの大幅な削減を目指していきます。

「地産地消モデル」のコンセプト

  • 地域資源の最適な組み合わせが可能にするe-メタン製造コストの低減
  • 原産地証明形式で管理・提供できるプラットフォームを構築し、高い環境価値を提供

「地産地消モデル」はココがすごい!

  • 再生可能エネルギーによる発電量が多く、卸電力市場の電力価格が安い時間帯の電気を活用して水素を製造。

  • 卸電力市場の電力価格が高い時には、近隣の工場などで発生する副生水素をe-メタンの原料に活用し、水素価格を安定化。

  • 都市ガス製造工場のボイラ等の排ガスから高効率でCO2を分離回収する技術を開発。

  • 近隣の工場などで発生するCO2をe-メタンの原料に活用。

  • e-メタン製造コストが最小となる最適な調達計画と製造計画を自動で立案する「e-メタン製造コスト最適化システム」を開発。

  • それぞれの原料の原産地やカーボンフットプリントを管理し、製造されたe-メタンに対するクリーンガス証書を提供できるプラットフォームを開発。

メタ姉さん

九州らしさを生かしたメタネーション…
メタメタやるじゃない!

実現に向けて前進中!完成予想図

舞台は北九州!ひびきLNG基地

上空から見た実証エリア
北九州市若松区にある「ひびきLNG基地」内に建設する、メタネーション設備の完成予想図。

メタネーション実証事業は、北九州市若松区にあるひびきLNG基地内に、メタネーション設備を建設し、e-メタンの供給(実証運転)を行う計画です。

  • 1メタネーション装置
  • 2水電解装置
  • 3圧縮水素トレーラー
  • 4液化CO2ボンベ
  • 5CO2分離回収設備
  • 6【既存】都市ガスボイラー
  • 7プラント制御室
  • 8水素バッファタンク
  • 9CO2吸気タンク・バッファタンク
  • 10合成メタンバッファタンク
  • 11合成メタン分析計
  • 12ベントスタック
  • 13実証試験用ガスボンベ
  • 14各種受配電盤

社会実装に向けたチャレンジのために、すごい仲間たちが集まった!

  • プロジェクト全体を総括します!

    西部ガス
  • e-methane製造コスト最適化システムとe-methaneCO2トレーサビリティPFを開発します!

    IHI
  • CO2分離回収装置を設計・開発・実証します!

    JCCL、九州大学
  • e-methaneCO2トレーサビリティPFの運用検証・評価を行います!

    日本ガス協会
  • 実証フィールドの提供と実証設備の運転・評価を行います!

    ひびきエル・エヌ・ジー
  • 各地域で地産地消モデルを検討します!

    北海道ガス・広島ガス・日本ガス
協力者
  • 北九州市/福岡県/福岡市:実証支援、H2・CO2調達先検討支援、原料提供支援
  • (株)ブリヂストン/トヨタ自動車九州(株):環境価値の提供先
メタ姉さん

実装後の未来が
メタメタ楽しみね!

物語はまだ始まったばかり!

西部ガスでは、2023年からe-メタンの地産地消モデルの確立に向けてメタネーション実証事業を開始しており、実証運転の開始は2025年度前半を予定しています。その後は、2030年に都市ガス販売量の1%を目標にe-メタンを実用化。2050年には90%をe-メタンで供給するという業界目標に合わせて、今後も実証事業を加速させていきます。

※本実証は、環境省の地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業にて実施。

西部ガスが行っているメタネーション実証事業のスケジュールを示した表。「メタネーション設備の設計・資機材の調達」は、2023年度の後半から始まり、2024年度で終了予定。「メタネーション設備の建設・試運転」は、2024年度後半から2025年度のはじめにかけて行う予定。その後、「実証運転(e-メタンを導管に注入・環境価値提供)」2025年度の中頃まで行う。それから着手する「実証事業の検証」は、2025年度中の終了を予定している。

動画でわかるメタネーション

COMING SOON

「夢のメタネーションプロジェクト」これからに期待してね!

このプロジェクトが成功したら、九州の脱炭素は大きく前進するわ。
メタメタハードなミッションだけれど、チャレンジしていくわ!

メタメタすごいわよ! go!go!e-methane