物語はまだ始まったばかり!
西部ガスでは、2023年からe-メタンの地産地消モデルの確立に向けてメタネーション実証事業を開始しており、実証運転の開始は2025年度前半を予定しています。その後は、2030年に都市ガス販売量の1%を目標にe-メタンを実用化。2050年には90%をe-メタンで供給するという業界目標に合わせて、今後も実証事業を加速させていきます。
※本実証は、環境省の地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業にて実施。
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メタメタ気になるでしょう?ぜひ読んでいってちょうだい!
メタネーションはCO2と水素から都市ガスの主成分であるメタンを合成する技術で、大気中に排出されるCO2と非化石エネルギー由来の水素を原料として製造された合成メタンを「e-メタン」と呼びます。e-メタンの利用によって排出されるCO2とe-メタン製造のために回収されるCO2の総量が同等となるため、大気中のCO2は増加しません。これが、「e-メタンは脱炭素社会実現に向けた切り札」とされる理由です。
民生・産業部門の約6割を占める熱エネルギーの脱炭素化に貢献できます。
出典元:日本ガス協会HPGo! ガステナブル
ガス管をはじめとした強靭性の高い既存のガスインフラ設備はもちろん、お客さまが現在使用されているガス機器もそのまま活用できるので、社会全体で導入コストを抑制できます。
メタ姉さん
これから私が説明するわ。
メタ姉さんと呼んでちょうだい!
早期の社会実装に向けて国内で行われているメタネーションに関する取り組みは、大きく二つに分けられます。
一つ目が既存技術の運転実証(サバティエ反応)と設備の大型化、二つ目がエネルギー効率向上のための革新的技術開発(SOEC共電解やハイブリッドサバティエなど)です。
そして、これらの技術開発と並行してe -メタンのサプライチェーン全体でのコストダウンにも取り組む必要があります。
原料となる水素「グリーン水素」は再生可能エネルギー由来の電力から作られるため、大量かつ安定的に調達するためにはどうしてもコストが高くなります。またCO2についても、遠方の工場から排出されるCO2を活用する場合に輸送コストがかかることも課題です。
地域資源の最適な組み合わせが可能にするe-メタン製造コストの低減
地域のお客さまにe-メタンを広くご利用いただくためには、カーボンフットプリント(CFP)や原料の原産地証明などの環境価値証明の仕組み作りも必要になります。
e-メタンの環境価値を原産地証明形式で管理し、クリーンガス証書としてお客さまに提供
メタ姉さん
メタメタハードな
ミッションね…!!
西部ガスをはじめとしたプロジェクトチームが掲げるのは、メタネーションの「地産地消」モデルです。九州は再生可能エネルギーの普及が進んでいる地域であり、余剰電力を活用して電解水素を調達しやすい土地柄。また、ひびきLNG基地のボイラー排ガスからCO2を分離回収することで、輸送コストと環境負荷を低減。地域から出る原料を積極的に活用することで、e-メタン製造コストの大幅な削減を目指していきます。
再生可能エネルギーによる発電量が多く、卸電力市場の電力価格が安い時間帯の電気を活用して水素を製造。
卸電力市場の電力価格が高い時には、近隣の工場などで発生する副生水素をe-メタンの原料に活用し、水素価格を安定化。
都市ガス製造工場のボイラ等の排ガスから高効率でCO2を分離回収する技術を開発。
近隣の工場などで発生するCO2をe-メタンの原料に活用。
e-メタン製造コストが最小となる最適な調達計画と製造計画を自動で立案する「e-メタン製造コスト最適化システム」を開発。
それぞれの原料の原産地やカーボンフットプリントを管理し、製造されたe-メタンに対するクリーンガス証書を提供できるプラットフォームを開発。
九州らしさを生かしたメタネーション…
メタメタやるじゃない!
メタネーション実証事業は、北九州市若松区にあるひびきLNG基地内に、メタネーション設備を建設し、e-メタンの供給(実証運転)を行う計画です。
プロジェクト全体を総括します!
e-methane製造コスト最適化システムとe-methaneCO2トレーサビリティPFを開発します!
CO2分離回収装置を設計・開発・実証します!
e-methaneCO2トレーサビリティPFの運用検証・評価を行います!
実証フィールドの提供と実証設備の運転・評価を行います!
各地域で地産地消モデルを検討します!
実装後の未来が
メタメタ楽しみね!
西部ガスでは、2023年からe-メタンの地産地消モデルの確立に向けてメタネーション実証事業を開始しており、実証運転の開始は2025年度前半を予定しています。その後は、2030年に都市ガス販売量の1%を目標にe-メタンを実用化。2050年には90%をe-メタンで供給するという業界目標に合わせて、今後も実証事業を加速させていきます。
※本実証は、環境省の地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業にて実施。
このプロジェクトが成功したら、九州の脱炭素は大きく前進するわ。
メタメタハードなミッションだけれど、チャレンジしていくわ!