地域社会への貢献
考え方
西部ガスグループは、経営の基本理念「地域貢献」「責任」「和」に基づき、グループの強みと従業員一人一人の力、お客さまとの繋がりを活かして、地域社会への貢献することが当社グループの責務と認識しております。
当社グループの事業活動や社会貢献活動等を通して地域の発展に貢献するために以下のマテリアリティを特定しています。
- ●サステナブルな暮らしの推進
- ●地域のビジネスと経済の発展
- ●地域コミュニティへの参画
方針
西部ガスグループ地域・社会貢献活動基本方針
西部ガスグループは、経営の基本理念「地域貢献」「責任」「和」に基づき、グループの強みと従業員一人一人の力、お客さまとのつながりを活かして、以下の地域・社会貢献に係る取り組みを推進してまいります。
取り組みの重点項目
取り組みの重点項目 | 事業との関連性 | 事業上、社会への効果 |
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地域社会と良好な関係を構築し、 地域の発展に寄与します。 |
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<事業上の効果>
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未来を担う次世代の育成を支援します。 |
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<事業上の効果>
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地域社会の環境保全に貢献します。 |
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<事業上の効果>
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体制
西部ガスグループ地域・社会貢献活動基本方針に基づき、サステナビリティ委員会と西部ガス管理部門や主要グループ会社などが連携して計画・推進する体制を整備しています。サステナビリティ委員会事務局では、西部ガスグループの活動実績の集約を担っています。グループ各社の取り組みや活動について共有することで、グループ全体で社会課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献する活動を推進しています。
従業員の社会貢献活動の支援
西部ガスは、1週間を超えて行うボランティア活動に関してはボランティア休暇として保存休暇(前年度繰越した有給休暇)を活用できるボランティア休暇制度を設けております。このボランティア休暇制度を活用し、社員がさまざまな社会貢献活動に参加しやすい環境を整えています。
目標と進捗
安心して住み続けられるまちづくり
指標 | 目標 | 目標年度 | 2022年度実績 | 2023年度実績 |
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地域社会における課題解決に資する仕組みづくり (提案件数/活動件数) |
・提案件数 4件/年 ・活動件数 80件/年 |
2024年度 | 提案件数4件 (目標4件) 活動件数64件 (目標36件) |
提案件数4件 (目標4件) 活動件数109件 (目標36件) |
多様なニーズにこたえるくらしの基盤の実現
指標 | 目標 | 目標年度 | 2022年度実績 | 2023年度実績 |
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ピークシフト節電キャンペーンの実施お客さま件数 | 節電キャンペーン 15,000件 |
2024年度 | 27,000件 (目標10,000件) |
17,000件 (目標25,000件) |
地域経済の発展を支えるビジネス創出基盤の強化
目標 | 目標年度 | 2022年度実績 | 2023年度実績 |
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対事業者同士、対地域の連携に向けた関係構築と新規事業の創出 | 2024年度 | 周辺14自治体へアプローチし、脱炭素や地域創生等について連携協議を実施(福岡市、宗像市、北九州市、古賀市) | 久山町とグリーンインフラモデル形成に関する包括連携協定締結 (株)talikiとの社会課題解決型の新規事業共創に向けたパートナーシップ契約締結 |
各事業拠点地域の社会課題の解決
指標 | 目標 | 2022年度実績 | 2023年度実績 |
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包括連携協定締結数 | 行政との包括連携協定の締結数の増加 | 包括連携協定締結数 5件(古賀市、福岡市、宗像市、北九州市、長崎市) | 包括連携協定締結数 7件 ( 古賀市、福岡市、宗像市、北九州市、長崎市、佐世保市、久山町) |
取り組み
サステナブルな暮らしの推進
団地再生や地域コミュニティに力点をおいたまちづくり活動の推進や、エネルギーの有効利用を目指した地域開発サービスの拡充に取組むことで、安心して住み続けられるまちづくりを目指します。
多様なニーズにこたえるくらしの基盤の実現
高齢者や認知症の方に配慮したガスコンロの共同開発について
- 西部ガスは、福岡市の取り組みである「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト※」の枠組みで、福岡市、リンナイ(株)、(株)メディヴァと共同で、高齢者や認知症の方に配慮した、誰もが安心して使い続けられることを目指したガスコンロを開発しました。高齢になっても、使い慣れたガスコンロで、安心して料理を楽しんでいただきたいという思いで今回のコンロ開発に参加しました。新開発のガスコンロは、高齢者や認知症の方に配慮し、間違え防止のカラーリングや、安心して鍋が置けるゴトク、聞き取りやすい音声案内などの特長があります。本製品は、福岡市認知症フレンドリーセンター(福岡市中央区)に展示され、2024年2月から発売を開始しています。
社会貢献・支援活動
西部ガスグループでは、地域・社会への貢献を目的として、さまざまな活動を実施するとともに、協賛・支援を行っております。
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社会福祉を推進する活動
創設から20年を経過した「西部ガスボランティア助成プログラム」の活動は、日夜活躍するボランティア団体を支援しています。また、社会福祉を推進する団体等への支援も実施しており、自殺防止を目的とした「福岡いのちの電話」では、その活動の円滑な遂行のため、後援会組織のメンバーとなって積極的に参画しています。
国際協力並びに交流を推進する活動
- アジア太平洋地域のこども達の国際交流を進める団体への支援を継続して実施しています。また発展途上の国々の若者に、持続可能な農業教育を実施する団体に対しても数十年にわたり継続して支援を実施しています。
更には各国友好協会に加盟し、諸外国の方々との国際交流も進めるなど、国際的な諸外活動する団体への支援を広く行っています。
伝統文化の継承と発展を推進する活動
伝統文化振興を目的とした団体に参加するなど、地域に根付いた歴史ある伝統文化を保護し、その継承と発展を推進する活動を支援しています。
社会貢献
内容 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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寄附金 | 19,404 | 42,592 | 25,692 |
西部ガスグループ会社が取り組みしている「地域貢献活動」は、こちらのページをご覧ください。
安心して住み続けられるまちづくり
日の里団地再生プロジェクト
健康寿命延伸に向けたコミュニティナース活動
- 西部ガスは、CommunityNurseCompany(株)と業務協力協定を締結し「健康的なまちづくり」を推進するため「コミュニティナース」活動を2022年4月から行っています。コミュニティナースは、病院や診療所ではなく地域で活動する看護師等の有資格者を中心に構成され、現在は地域交流施設(さざんぴあ博多、ひのさと48※)を拠点として活動しています。今後、他地域での展開も検討していきます。病院に行くほどではないけど少し不安に感じている体の不調や、誰かにきいてもらいたい話を気軽に話せる場として、住民の生活動線上に存在し、病気になってからではなく病気になる前から、専門性を活かして住民の身体的健康・精神的健康・社会的健康を見守り育む、新しい社会的役割を担っています。超高齢社会や孤立といった、日本が抱える社会問題の解決に向けて貢献してまいります。
研究開発次世代拠点「いとLab+」
- 大和ハウス工業(株)と西部ガスグループの西部ガス都市開発は、2023年4月、福岡市西区九大新町において研究開発次世代拠点「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」を開業しました。「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」は、九州大学の「伊都(いと)」キャンパスと、Lab(らぼ)は英語で研究室の略称です。その中に商業施設や住居などの利便性を加える、という意味で「+(ぷらす)」を付けました。研究者や学生が交流しながら研究に集中できる環境を整え、九州大学と連携する企業の誘致につなげて新たな産業や事業の創出を図ることを目的にしています。
詳しくは、「いとLab+」のサイトをご覧ください
設計・開発段階における公共交通機関などへのアクセスや障がい者への配慮
不動産事業分野の西部ガス都市開発(株)は、取得並びに新たに開発を行うすべての住宅・オフィス等については、公共交通機関へのアクセス利便性を考慮した立地選定を基本としております。また、保有する一部のオフィス等については、建物用途に応じてバリアフリーに係る関連法規に従い、身体にハンディキャップをお持ちの方へも配慮を行っております。
社会的課題に対するテナントとのコミット・地域社会へのコミット
西部ガス都市開発(株)の不動産事業は、テナントや地域社会など様々なステークホルダーとの関わりの中で成立しており、特にテナントのお客さまとは定期的に防災訓練等を通じ日頃から双方向のコミュニケーションを図っております。また、福岡市が取り組む「一人一花運動」に参画し、花を通じて人のつながりや街の魅力を高める一助として保有ビルの一部で花壇づくりに取り組んでいます。
さらに、チャリチャリ(株)※が福岡市等で展開しておりますシェアサイクルの専用発着場として社有地の一部を提供し、サステナブルな移動手段の提供に取り組んでおります。(2024年6月末現在 11か所:福岡県・熊本県)加えて、福岡市内で運営を行っているグループ社員食堂「火と人食堂」では、調理過程で発生する生ごみをコンポストで堆肥へと循環させ、地域への還元と生ごみ焼却時のCO2排出削減に取り組んでおります。
西部ガス都市開発(株)のSDGsの取り組みは、こちらからご覧いただけます。
https://www.sg-ud.co.jp/company/sustainability.php
認知症サポーターとしての地域の見守り
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西部ガス・カスタマーサービスでは、ガスの点検や検針を行うスタッフをはじめ、 全社員(約400名)が「認知症サポーター※」として活動しています。
私たちは、業務機会を通じてお客さまと接する機会が多いため、「認知症サポーター」の目印であるオレンジリングを身につけ、認知症の方やそのご家族を温かく見守っています。 私たちは、これからもこの活動を大切にし、やさしい地域づくりに取り組んでまいります。
地域のビジネスと経済の発展
自治体や地域企業との価値協創のシステムを構築し、地域経済の発展を支えるビジネス創出基盤の強化を行います。
地域経済の発展を支えるビジネス創出基盤の強化
ドローンを活用した橋梁点検事業
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西部ガスグループの西部ガステクノソリューションは、2023年7月から(株)ジャパン・インフラ・ウェイマークと共同でドローンを活用した橋梁点検事業を開始しました。これまで西部ガスグループでは、2021年9月からドローンを活用した新規事業創出に向けた検討を進め、九州エリアを中心に橋梁点検事業を実施していくことになりました。今後もドローンを活用した事業創出の検討を継続していきます。
詳しくは「明日の暮らしラボ」コンテンツ記事をご覧ください
人を想い地域に寄り添う都市再生
不動産事業分野:西部ガス都市開発(株)の再開発プロジェクトは、経営理念にあります「人を想い地域に寄り添う街づくり」を念頭にそこに住む方々に喜ばれる施設づくりを目指しています。
西部ガスグループ会社の再編・拠点のスマート化等により遊休地化した、都市部及び幹線道路沿いの工場跡地や資材置き場を活用し、地域の活性化やコミュニティ形成の場となる飲食店、スーパー、量販店等の商業施設へ生まれ変わらせる事業を行っております。
【主な取り組み:建貸事業】
長崎県西彼杵郡時津町/ミスターマックス長崎時津ショッピングセンター
工場の誘致などにより産業の町として発展してきた長崎県西彼杵郡時津町には、大村湾(時津港)の埋立地に建設された旧西部ガス長崎工場がありました。旧工場跡地を活用し、郊外型の商業施設「ミスターマックス長崎時津ショッピングセンター」2010(平成22)年を誘致。地域の活性化に寄与する施設となっています。(延床面積 20,964.91m2)
北九州市小倉北区/ 商業施設
西部ガスグループの旧社屋跡地を利活用し、地域の利便性向上を図るためにショッピングモール等、複数テナントを誘致しております。(開始時期:2015年〜、延べ床面積 6,665.23m2)
福岡市西区/複合施設
北原田尻土地区画整理事業内の旧工場跡地を利活用し、今後の戸建て住宅及び集合住宅に住まわれる住民の方々のコミュニティ形成の場や利便性の向上を図るために飲食・カフェなどの複合テナントを誘致しております。(開始時期:2022年〜、延べ床面積 1,244.70m2)
出張授業・食育の推進
行政や学校の協力のもと、学校や公民館、西部ガスクッキングクラブ北九州他で、出張授業や料理教室等の交流活動を実施しています。
次世代教育を目的とした出張授業
- 次世代を担う子どもたちに、エネルギーや環境について理解や関心を高めていただくために、当社社員が講師となって小学校等を訪問し、「地球環境教室」「ガスの安全教室」「燃料電池の仕組み」など、工作や実験を通じた体験型授業を実施しています。なお、現在は北九州地区にて実施中で、2023年度は、小学校10校へ訪問し、計17回実施、延べ436人の子どもたちが参加しました。また、未来の科学者教室・図書館・教育支援室の出張教室を3カ所、計5回実施し、延べ57人が体験しました。
未来の科学者教室
- 北九州市児童文化科学館が主催する「ジュニアマイスター養成講座(未来の科学者教室)」に協力して、毎年夏休みに人材開発センターで開催しています。この教室に2023年度は小中学生20名が参加し、LNG冷熱実験、エネ・シードひびき風力発電所の見学等を行い、 都市ガス(天然ガス)に関する理解を深めています。
ガスの魅力を通した出張教室
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環境に配慮した食生活を提案するエコ・クッキング講座や、地域とのコミュニケーションを目的とした公民館活動を開催しています。
2023年度活動実績
開催地 | 内容 | 開催回数 | 参加者数 |
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北九州市 | 市民センター活動 | 198回 | 2,586名 |
親子エコ・クッキング | 8回 | 122名 | |
カーボンニュートラルに関する講座 「北九州市環境局とのコラボ講座」 |
2回 | 11名 | |
福岡市 | 公民館活動 | 59回 | 1,100名 |
地域コミュニティへの参画
当社グループの事業拠点地域のステークホルダーと良好な関係性を構築し、各事業拠点地域の社会課題の解決に取組みます。
現地雇用の創出
当社は、国内外において事業活動を行うにあたり、地域会社をはじめとした各地の連結子会社において、現地での採用を積極的に行い、地域社会との共存・共栄を目指します。現地での従業員雇用は、域内の人材育成や地域活性化につながり、地域の持続可能な発展に貢献すると認識しています。
地域との連携
当社グループの事業エリアを中心に、持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定を締結し、行政と一体となった取り組みを推進していきます
クッキングクラブの運営
グループ各社では、一人でも多くの方にガスの炎を使った料理の楽しさ、美味しさを体感していただき、「食」を通じて豊かな暮らしを実現していただくことを目的に料理教室を運営しております。料理教室では料理研究家、有名飲食店シェフなどを講師に迎え、バリエーションに富んだ内容で、初心者からでも気軽に楽しめる魅力満載の料理講座を開催しております。
地球のことば 子どものつぶやき
詩の創作を通じて、自然への関心を高め創造力を育んでいただくことを目的に、1997年から小学生を対象とした詩作コンクールを開催しています。2023年で28回目を数え、個性豊かな詩が数多く寄せられています。
入選作品は当社のホームページで紹介するとともに優秀賞50編を詩集にしてまとめ、学校や図書館などに寄贈する他、点訳・音訳を行い、視覚特別支援学校や点字図書館などにも寄贈しています。
西部ガス硬式野球部
西部ガス硬式野球部は、「西部ガスグループの活性化」「スポーツによる地域貢献」「企業PR」を目的に創設されました。日本野球連盟に所属し、連盟が主催する各種大会に出場しています。2012年の創部以来、アマチュア野球の最高峰の戦いである都市対抗野球大会に7回出場、日本選手権5回出場という実績を収めています。さらに硬式野球部では練習や試合だけでなく、「ちびっこ野球大会」や「各地域での少年野球教室」開催などの地域交流をはじめ、次世代に向けた地域貢献活動も実施しております。特に野球教室では、子供たちに対して西部ガスの選手が手取り足取り指導を行い、子供たちの前でデモンストレーションを披露するなど、参加者からはとても好評です。また、ホームページやFacebook、インスタグラムによる情報配信も積極的に行っております。
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