ダイバーシティ、
エクイティ&インクルージョン(DE&I)
考え方
西部ガスグループを取りまく環境が大きく変化する時代において、多様な観点からお客さまに価値を提供し、地域社会の発展に貢献していくことは必要不可欠と考えており、その実現に向け、ダイバーシティ(エクイティ)&インクルージョンを重要な経営課題の一つとして位置づけています。
上記の考え方の下、マテリアリティとして以下を特定しています。
- ●ダイバーシティ&インクルージョンの推進
方針
西部ガスグループダイバーシティ宣言
西部ガスグループは、従業員一人ひとりが属性だけでなく異なる価値観・経験・想いなどをもった価値ある存在として、自分の考えを自由に発し、互いに認め合い、切磋琢磨しながら未来を切り拓く挑戦を積み重ね、新たな価値を生み出すことを可能とする社内環境を整備します。また、その環境のもと自らの力を最大限発揮できる活気あふれる組織の実現を目指します。
-
グループDE&I行動指針
-
〇個の尊重
一人ひとりを個人として尊重し、あらゆる差別を排除し、グループ全体の共通認識とするよう努めます。〇差別排除
国籍、人種、民族、年齢、性別、性的指向・性自認、障がい、学歴、宗教、個人的価値観などに基づくいかなる差別も行いません。〇理解と支援
多様な従業員それぞれが抱えている問題への理解を深め、無意識な認識の偏りや無知を克服しつつ、必要な支援を行います。〇多様性確保
グループのダイバーシティを高めるとともに、意思決定において多様な意見が反映されるように努めます。〇共創共栄
共に暮らす地域コミュニティの一員であるとの意識を持ち、すべての方々と尊重し合える関係づくりに努めます。
スローガン
重点領域
体制
西部ガスホールディングスの人財戦略部内にダイバーシティ推進機能を設置し、担当取締役の下、西部ガスグループのDE&Iを推進する体制を整えています。人権尊重の取り組みの一環として従業員・管理職向けセミナーの開催や、経営層への活動報告・D&Iセミナーを実施し、課題や施策の共有、推進に向けた意見交換を行っています。また、推進活動の現状や浸透度、意識の変化の把握などをするためにアンケート調査を実施しています。
推進体制
目標と進捗
グループDE&I 定量目標
重点取り組み | KPI指標 | 内容 | 実績 | 目標 |
---|---|---|---|---|
2023年度 | 2030年度 | |||
ジェンダー平等 | 女性管理職率 | 管理職に占める女性の割合 | 3.8% | 15% |
男性育休取得率 | 男性育休取得数/配偶者出産数 | 90.6% | 100% |
目標
女性活躍推進
指標 | 目標 | 目標年度 | 2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 |
---|---|---|---|---|---|
女性管理職数 | 女性管理職/10人 | 2023年度 | 4人 | 5人 | 5人 |
取り組み
西部ガスグループは、「従業員価値の向上」とともに「柔軟で多様な発想や価値観を持つ人財の育成」、「効果的な人財活用による人財の活性化」を図るため、ダイバーシティ推進に取り組んでいます。
えるぼし認定
女性活躍推進法に基づく女性活躍推進の実施状況が優良な企業に与えられる「えるぼし」の最高位の3つ星を、西部ガスは2020年8月、西部ガスグループの西部ガス情報システムは2023年5月に取得いたしました。
引き続き、女性はもちろん、社員一人ひとりが個性を発揮し、イキイキと活躍し続けられる職場風土の醸成を通し、新たな価値の創造へ向け、ダイバーシティ&インクルージョンの一層の推進に取り組んで参ります。
ミドル世代支援
53歳以降の社員を「ミドル社員」として、60歳定年以降65歳まで働く社員の比率を上げていくことを目標とし、2017年度より新たなキャリア研修を実施しています。53歳のキャリア研修では健康面、精神面も含め自らを見つめ直し、今後どのように意識や行動を変えていくのかを考えます。再雇用制度として“ネクストキャリア制度”を定め、60歳定年退職後も、引き続き雇用を希望する社員は、最長65歳まで働くことができます。
障がい者活躍支援
●障がい者雇用の向上
障がい者の法定雇用率は2018年4月に2.0%から2.2%に引き上げられ、2021年3月には2.3%となりました。この法定雇用率引き上げの動きを考慮し、2017年に「特例子会社(西部ガス絆結株式会社)」を設立。主要関連6社も「関係会社特例」の認可を取得し、雇用促進に取り組んでいます。
特例子会社との連携による障がい者雇用の推進と特例子会社が持つ就労移行支援の特性を活用しながら障がい者との接点機会を増やし、柔軟で多様な価値観を持つ人財の育成に寄与しながら障がい者雇用の促進を図っています。
障がい者の雇用数
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
在籍数 | 名 | 75.5 | 84.0 | 86.0 |
雇用率 | % | 2.2 | 2.52 | 2.61 |
●障がい者雇用の取り組み「障がい者雇用優良事務所福岡県知事賞」八仙閣
-
食関連事業分野の八仙閣は、20年程前から障がい者雇用に取り組み、2023年度現在8名を雇用しています。障がい者雇用促進法では、民間企業に対し障がい者法定雇用率を2.3%(2023年度)に設定されていますが、それを大きく上回る6.97%(2023年6月時点)と高い水準を維持しています。高い雇用率とフォロー・サポート体制が認められ、公的機関からの賞をいただきました。
●障がい者への理解の啓発活動
特例子会社の西部ガス絆結株式会社により、「ダイバーシティ、障がい者の雇用と育成、障がい者と共に働く組織づくり、地域づくり」を目的とした、講演やセミナー及びワークショップ等を地域向けに積極的に行っています。更に、2019年度からは福岡県の同和問題をはじめとする人権問題に係る「啓発・研究講師団講師斡旋事業」の講師登録を行い、各地で積極的に講演を行っています。
講演活動実績
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
講演・セミナー | 回 | 18 | 23 | 31 |
多様性の発揮に向けた取り組み
キャンディフォーラム※
-
西部ガスグループでは、2020年より毎年グループ従業員満足度調査を実施し、グループ一体となって働きがいのある職場づくりに取り組んでいます。「満足度」「負担感」「会社の将来性」などの項目について調査を実施し、従業員の声を制度や仕組みに反映する取り組みを進めています。
イクボス式マネジメント講座
-
2017年、イクボス企業同盟へ参加。「イクボス※」をたくさん育成することを宣言しました。キーマンである全マネジャーは「イクボス式マネジメント講座」を受講後「イクボス行動宣言」を行います。各職場に掲示し、啓発・活性化につなげています。
子育て期WLBサポートセミナー
- 子育て期社員を対象としたサポートセミナーを実施し、多様な働き方とワーク・ライフ・バランスの向上を後押しします。
若手キャリア開発研修
- キャリア形成術の学習やライフイベントなどの対応について知る、若手女性社員向けの研修です。
育児期のキャリアサポート(WEキャリアプログラム)
- 子育てと仕事を両立しようとする社員(男女関わらず)が、妊娠・育児期においても業務を通じ、成長や貢献を意識した働き方ができるよう、本人、上司へ後押しするものです。
-
主なプログラムフロー
関係データ
育児休業取得率
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
女性 | % | 100 | 100 | 100 |
男性 | 29.0 | 68.4 | 92.3 |
男女正社員数
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 名 (%) |
1,098(85) | 1,051(84) | 1,003(84) |
女性 | 191(15) | 200(16) | 197(16) | |
合計 | 1,289 | 1,251 | 1,200 |
男女別平均勤続年数
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 年 | 22.8 | 21.8 | 21.8 |
女性 | 17.0 | 16.1 | 15.7 | |
合計 | 22.0 | 20.9 | 20.8 |
採用状況
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 名 | 34 | 25 | 26 |
女性 | 9 | 15 | 8 | |
合計 | 43 | 40 | 34 |
中途採用比率
2021実績 | 2022実績 | 2023実績 | |
---|---|---|---|
正規雇用労働者の 中途採用比率 |
7 | 15 | 9 |
離職者数
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
フルタイム従業員 (離職率) |
名(%) | 29(2) | 21(1) | 31(2) |
管理職数/女性管理職比率
単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 名(%) | 189(98) | 183(97) | 180(97) |
女性 | 4(2) | 5(3) | 5(3) | |
合計 | 193 | 188 | 185 |