海の中からカーボンニュートラル!?「アマモ」で博多湾をキレイにする取り組みを調べてみた
「カーボンニュートラル※」の取り組みは、私たちが住むまちだけじゃなくて、いろんな場所で進められているんだって。なんと、海の中でも。くわしいお話を聞きに、にーこちゃんが海へ向かったよ。
※カーボンニュートラルについてはこちらもチェック!
https://hd.saibugas.co.jp/sustainabilitypj/cnlab/
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あれっ?砂浜に集まっている子がいる。何しているのかな〜。
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海草の種が入った「アマモ団子」を海に投げているんだよ。
アマモ団子を投げているのは、大神さんのワークショップに参加した子どもたちだよ
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海草のお団子?おいしくないからって海に投げちゃだめだよ。
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ちがうちがう、このお団子はね、海をキレイにしてくれる「アマモ」という海草を増やすためにまいているんだよ!
教えてくれたのは「一般社団法人ふくおかFUN」の大神さん。子どもたちとアマモ場づくりを行っているんだって。
「アマモ」って、どんな植物?
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アマモは砂地に生える海草だよ。陸の植物のように海の中で日光をエネルギーにして二酸化炭素を吸収し、酸素を出しながら育つんだ。 アマモの周りは酸素がたくさんあるから、いろんな生き物が育つ。だから「海のゆりかご」とも言われているんだよ。
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なるほど!二酸化炭素を吸収してくれるから、カーボンニュートラルにつながるのね。
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陸上の植物が出す酸素は「グリーンカーボン」と呼ばれておるが、海の植物やプランクトンの場合は「ブルーカーボン」と呼ばれておるぞ。 陸上植物の二酸化炭素吸収量が19億トンなのに対して、なんと海洋植物は25億トン!ブルーカーボンも重要な取り組みなんじゃ。
はかせメモ
福岡市のブルーカーボンの取り組みはこちら
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/95279/1/bluecarbon.pdf?20220407131903
アマモを増やすとどんなイイことがあるの?
マイクロプラスチックって?
川を流れてきた日用品などのごみが太陽光や波などによって(5ミリ以下の)小さなプラスチック片となったもの。プラスチックは分解されないので、海を汚す原因の一つにもなっています。マイクロプラスチックは海洋生物が誤飲するなどの問題も発生しています。
お魚のベッドやカーボンニュートラルなど、いろんな役に立つアマモ。博多の海のお助け役にもなっているそう。
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大神さんはカーボンニュートラルが注目されるもっと前からアマモを植えているんだよね。どうして?
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アマモが生えている場所は、水がとってもきれいになるし、波もおだやかになるんだ。それに、博多湾はもともと砂地と泥が多いんだけど、アマモの林ができると、もっといろんな種類の生き物が住めるようになるよね。
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いろんな生き物が増えると、海の中がより豊かになるね。 わたしにも何かできることはあるかなあ?
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例えば、ゴミを拾うことも、アマモや海の生き物が育ちやすい環境づくりにつながっているんだよ。海のゴミは山や川から流れているものも多いんだ。だから、まずは周りのゴミを少しでも減らす方法をかんがえてみたら?
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そうだね。まずは学校の行き帰りにゴミを拾ってみるよ。 それにしてもアマモって...。
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ものすごくニラに似てるよね(笑)
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わかるー!なんだかおいしそうに見えてきちゃった。
おわりに
アマモがたくさん増えて、いろんなお魚でにぎやかになった博多湾はもっときれいになるね。アマモみたいに、カーボンニュートラルの取り組みもいろんな未来を育てているのかな。みんなも、まずは身の回りのゴミを減らすことからはじめてみよう。
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大神さんは2023年に福岡市で開催される「アマモサミット」の実行委員長なんだって!にーこも行ってみたいな〜
「ふくおかFUN」
インスタグラム: https://www.instagram.com/fukuoka_fun_underwater/?hl=ja
Youtube:「ダイバー先生」
https://www.youtube.com/channel/UCepC1dgnKH5gKlPTYNNuLiA
アマモサミット: https://amamosummit2022tateyama.com