バスを待っていたにーこちゃんたち。すると水素で走る「燃料電池バス」がやってきました。
ガソリンの代わりに、水素を使って走る自動車があるんだね。
水素自動車は、二酸化炭素を出さないエコカーとして期待されているのじゃ。水素は、台所やトイレ、お風呂などみんなが生活で使った水、つまり生活排水から作ることもできるんじゃよ。
生活排水から水素が作れると知ったにーこちゃんたち。福岡市にある「水素ステーション」を見学しながら、水素を広めようと取り組む西部ガス株式会社の田中諭さんと渡邉孝さんに、水素について教えてもらいました。
「水素ステーション」ってどんな場所なの?
「水素ステーション」って、何ができる場所なの?
水素ステーションは、ガソリンスタンドのような場所だよ。ガソリンの代わりに水素で走る燃料電池自動車(FCV)へ、水素を補給することができるんだ。
九州にはどれくらいの水素ステーションがあるの?
福岡県に11カ所、佐賀県、熊本県、大分県、鹿児島県に1カ所ずつあるよ。
九州にある水素ステーションは、都市ガスなどを原料にしてその場で水素を作っている「オンサイト型」、ほかの場所で作った水素を運んでくる「オフサイト型」の2種類があるんだよ。
水素はどうやって作られているの?
この「福岡市水素ステーション」はその場で水素を作るオンサイト型で、生活排水から作る水素が使われているよ。この取り組みは、なんと世界初なんだ。
すごーい!でも、生活排水からどうやって水素が作られているの?
生活排水には野菜や肉・魚のかけら、排せつ物など炭素(C)を含む「有機物」と呼ばれるものが混ざっているんだ。
有機物を微生物に食べさせてその排水をきれいにしているんだけど、そのときに発生するメタンガスを使って水素を作っているんだよ。
※炭素については、まんが「えっ、私も炭素で出来ているの!? 」を読んでね。
https://hd.saibugas.co.jp/sustainabilitypj/cnlab/manga7.html
私たちも水素で走る自動車を見てみたいなぁ。
福岡市は学校へ給食を運ぶ給食配送車に燃料電池自動車を使っているんだ。ほかにも、水素で走り発電もするMoving e(ム―ビングイー)というバスも使っているよ。今後は、ごみ収集車や救急車も燃料電池自動車にすることが考えられているんだ。