2020.02.10
お互いが幸せに暮らすためにすべきこと。
家族の一員、愛すべきペットとの生活。
ペットは大切な家族の一員。そばにいるだけで、私たちにかけがえのない愛と癒しを与えてくれます。でもただ可愛がるだけなら簡単ですが、それだけではお互い幸せには暮らせません。なるべくストレスをかけず、健康で長生きして欲しいけれど、動物である以上、人間だけの暮らしとは違ったケアが必要になります。人もペットも無理なく心地よく暮らすためにはどうしたらいいのでしょうか?その暮らしの工夫やヒントを教えてもらいに、ペットショップ『P2』と犬用おやつのお店『犬の一日』に話を伺いました。
ペットのプロに聞いてみた、犬・猫と暮らすための心得。
一緒に暮らすには、まずは犬・猫のそれぞれの性格や特徴を知ること。さっそく、『P 2ペットワールド トリアス久山店』の安河内さんに聞いてみました。
「犬は忠誠心があって甘えん坊な子が多く、猫は自由で勝手気ままな子が多いと言われています。でも犬種や猫種、その子の性格によって違うので、それぞれの性質を知った上で暮らし方も考えていくといいですね。犬や猫とは話すことはできませんが、何かしらの気持ちは通じているので、目を見てちゃんと接してあげることが大切です。しつけもただ怒るだけでなく、いい時はちゃんと褒めるなどメリハリをつけるようにすると、とてもいい子に育ってくれますよ」。そう話す安河内さんも、ポメラニアンとチワワの2匹のワンちゃんを飼っているそうです。
お客様から相談を受けることも多いという『犬の一日』の石隈さんは、「ワンちゃんが部屋にあるものを噛んだり、ものを散らかしてしまうと悩んでいる方も多くいるようです。そうならないように、普段から床にものを出しっぱなしにしないこと。常に部屋を片付け、すっきりさせておくことが大事だとお伝えしています。・・・という私もさっきゴミ袋を置いたままで、荒らされてしまったんですけどね」と笑いながら教えてくれました。
なるほど、いたずらしてしまうワンちゃんばかりが悪いのではなく、まずは人間の方が暮らし方を見直さなければならないのかもしれません。
「もちろん、ストレスが原因の場合もあります。散歩に連れて行ったり、一緒にオモチャで遊んだりなどしてコミュケーションをとりながらストレスを軽減させてあげるのも必要だと思います」。
ワンちゃんの場合は犬用サークルを置くのもおすすめとか。広い部屋で自由になり過ぎると不安になる子もいるので、犬と人間のスペースを分けることは、ワンちゃんにとっても飼い主にとっても安心です。中にベッドとトイレを用意してあげると、お留守番の時もそこで大人しく寝ていることが多いそうです。
ペットが喜べば、飼い主も嬉しい! オモチャからケアグッズまで充実。
ペットと人が気持ちよく暮らすために、使うアイテムにもこだわりたいもの。『P 2』にはベッドやトイレ、食器、美容用品、リード・ハーネスなどのおでかけグッズなど、犬や猫との暮らしを豊かにする商品が充実しています。
「ペットは家族と考えられ、ここ数年はよりペットのことを考えたアイテムが多く登場しています。例えば犬のオモチャは飼い主と引っ張り合えるものなど、コミュニケーションを取りながら遊べるグッズが増えています。噛めば歯磨き代わりになったり、口臭防止効果のあるもの、万が一食べても安心なとうもろこしを固めて作った素材のオモチャもありますよ」と安河内さん。中にはベーコンやストロベリーなどの匂いがついているオモチャもあり、ワンちゃんが飽きずに長く遊べるような工夫も施されています。
「外を眺めるのが好きな猫ちゃんには、窓ガラスに貼るタイプのお昼寝用ベッドがおすすめです。場所を取らないから飼い主さんにとっても嬉しいし、高い所に登りたい猫ちゃんのストレス発散にもなります」。ベッドの種類も様々なので、体を伸ばして寝たい子はフラットタイプ、丸まって寝たい子はドーム状など、その子の性格に合わせて選ぶといいそうです。
ほかにも、食べやすい餌入れや水入れなどの食にまつわるグッズや、機能性のあるドッグウエア、グルーミング用のケアグッズ、ワンちゃん用カートまであらゆるものが揃っています。
思わずデザインや可愛さ重視で選んでしまいそうにもなりますが、ペットのことを第一に考えて選んであげることが大切です。
いつまでも元気でいて欲しいからこまめな健康チェックを欠かさずに。
ペットも高齢化の時代と言います。家の中で飼うようになり、食事の質が良くなったことなどから、犬や猫の平均寿命はともに15歳前後、中には20年近く長生きする子も増えてきました。
「犬や猫は人間と違って1年で7〜8歳歳をとるので、昨日まで元気だった子が今日ぐったりしていることも。病気になってしまうと進行も早いからこそ、日々しっかり管理することが健康につながります」と安河内さん。
ブラッシング、耳掃除、歯磨き、爪切りなどのグルーミングは、ペットと人のコミュニケーションのひとつであり、体調や健康面でのトラブルをいち早くみつける大切な機会。ブラッシングはできれば毎日、毛が長い子はすぐに絡まってしまうので1日2回行い、しっしんやキズなど皮膚のチェックも同時に行うといいそうです。
石隈さんは、ペットの目ヤニの色やウンチの柔らかさ、量などでも健康状態を知ることができると言います。「目ヤニは透明や茶色だと健康ですが、内面が良くない時は黄色、緑、黄緑色になるので要注意です。食事によるアレルギーが関係している場合もあるので、今のフードやおやつが身体に合っているか、与える量が適量かを知る上でとても重要です」。
ペットは言葉が話せないので、いつもと違ったり、ちょっと元気がないと心配になってしまいますよね。日々の変化を見逃さないように、異常を感じたらなるべく早めに病院で診察してもらうようにしましょう。
美味しそうでうらやましい! ペットのことを考えた無添加おやつ。
ワンちゃんは食べることが大好き。欲しがるものをどんどん与えるのではなく、健康にも気を使った食事やおやつ選びをすることが大切です。
“美味しくて、体に負担がないおやつ”を提供している『犬の一日』では、保存料・添加物を一切使わない50~60種類の犬のおやつを販売。店内には思わず食べたくなるような、美味しそうな商品がいっぱい並んでいます。
石隈さんが無添加のおやつを作り始めたのは、市販のものの色や原料に疑問を感じて、自分で作ったほうが安心だと思ったのがきっかけ。『犬の一日』のおやつは、熊本の香心ポーク、佐賀の有田鶏、大分のいりこ、福岡のおからなど、できるだけ九州産の原材料を使ってすべて手作りで作られています。
「フードと違っておやつは、必ずあげなくてはいけないものではありません。でも、しつけのご褒美としてあげたり、引っ張り合って遊んだりもでき、コミュニケーションツールにもなります」と石隈さん。
おやつ選びのポイントは、その子によって好みが違うけれど、まずは年齢や体質に合わせて選んであげること。歯が弱いシニアなら柔らかいものにしたり、鶏肉アレルギーなら合鴨や鹿だと反応が出ない子もいるそうです。
「おやつは全て“ほぐれやすく、食べやすいこと”にこだわっています。イチ押しは『合鴨せんべい』で、自分で小さく噛みちぎれてパリパリとした音や食感も楽しめます。『馬のアキレス』は噛むことでストレス解消できるし、同時に歯磨き代わりにもなります。毛艶や毛並みが気になる時は、ヒアルロン酸がたっぷり含まれた『鶏とさかクランチ』がおすすめです」。
ふりかけタイプのおやつもあって、ワンちゃんの食欲がない時にフードの上にパラパラとかけてあげられるのもよさそうです。
『犬の一日』には動物病院で働いていたスタッフもいるので、おやつ選びに悩んだ時はもちろん、ワンちゃんの体調など気になることがあれば気軽に相談してみては?
まとめ
犬や猫は一緒に暮らせば、もう大切な家族の一員。ペットと人がいつも安心して共に暮らしていくために、小さな工夫を重ねることが大切であり、できることはたくさんあります。すでにペットと暮らしている人も、これから迎えたいと考えている人も。一緒に快適に長い時間を過ごせるよう、ペットに配慮した環境づくりを心がけたいですね。
P2ペットワールド トリアス久山店
〒811-2502 福岡県糟屋郡久山町大字山田1004-1
TEL:092-931-9200
営業時間:10:00~20:00/無休
HP:https://p2-pet.com
犬の一日 今川店
〒810-0054 福岡県福岡市中央区今川1-10-44さつきハイム1F
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営業時間:10:00〜17:00/日曜不定休
HP:https://inuno1.com